• 不安定な政治情勢が種の損失をもたらす

    Read in English 2017年12月20日 ケンブリッジ大学(訳:天野達也博士) 世界の生物多様性について大規模な解析を行った研究により、人類の環境に対する影響を示す他のどの指標よりも、各国におけるガバナンスの有効性の低さが種の減少を最もよく説明することが示された。社会・政治情勢が不安定である国では、保護区の効果も望めないことが示されている。 過去30年に及ぶ世界の生物種の変化を調べた大規模な研究によって、経済成長や気候変動、人口増加など様々な要因の中で、各国におけるガバナンスの有効性の低さが種の減少を最もよく説明する要因だということが示された。 Nature誌に発表されたこの研究では、保護区は生物多様性の保全に有効であるものの、その効果は社会・政治情勢が安定している国でのみ得られるということも示されている。 この研究では、水鳥類の生息地である湿地生態系が地球上で最も豊かな生物多様性を維持している一方、現在最も脅威にさらされているという点に注目し、1990年からの水鳥種の動態を生物多様性全般の変化を表す指標として用いた。 ケンブリッジ大学が主導した国際チームによるこの研究では、全世界における2万6千の調査地で記録された461種の水鳥に関する240万件にも及ぶデータが解析された。 チームはこの巨大なデータを用いて、まず様々な国や地域における局所的な水鳥個体数の変化を定量化した。次にその結果と、各国における暴力発生率や法による支配、政治腐敗などガバナンスの様々な側面を指標化したWorldwide…


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  • 11月8日(水)アジア湿地シンポジウム・サイドイベント開催

    18 October 2017 Photo by © Masahiro…


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  • A story from Korea – Japanese Bush Warbler, EAAFP, and Black-faced Spoonbill

    【저어새주보】 ‘한국 멤버로부터의 소식 – 섬휘파람새, EAAFP, 그리고 저어새’  【クロツラ週報】韓国のメンバーからの日報  ―日本のウグイス、EAAFP、そしてクロツラヘラサギ― 【Weekly Spoonbill Times】 ‘A story from Korea  – Japanese Bush Warbler, EAAFP, and Black-faced Spoonbill’ 24 September, 2017 Minjae Baek Senior Intern, EAAFP Secretariat 안녕하세요. 한국의 팀스푼 멤버 백민재입니다. 매주…


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  • 国内ネットワークの普及啓発ツールの改訂

    Read in other languages:   日本国環境省 日本の環境省は、EAAFPの普及啓発や国内ネットワーク参加地の認知度を高めるため、フライウェイ・パートナーシップの概要を説明するパンフレットや、重要生息地ネットワークの国内参加地を紹介するリーフレットを作成しています。このたび、更なるEAAFPの普及啓発活動促進のため、パンフレットとリーフレットを改訂しましたので、お知らせします。 【パンフレット】


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  • 東アジアのコクガン最前線: 一斉調査/標識コクガン観察記録収集のお願い

    Read in English 澤祐介(一般社団法人バードライフ・インターナショナル東京) コクガン Branta bernicla は、ユーラシア大陸やアラスカ、カナダなどの北極海沿岸やグリーンランドなどで広く繁殖し、全世界に約50万羽が生息すると推定されています。東アジアに飛来する個体群は、亜種コクガン B.b.nigricans とされており(IOC)、約6,000~10,000羽が日本や韓国、中国などで越冬するとされています。東アジアで越冬する個体群は、ロシアのレナ川、ヤナ川の河口で繁殖するとされていますが、これまで調査はほとんど実施されておらず、渡りの経路や、東アジアにおける詳細な越冬状況は解明されていません。また、沿岸域の開発などによる影響で、減少が懸念されています(Syroechkovskiy 2006)。 これらの課題を解明すべく、日本の研究者やNGOが中心となり、衛星追跡、渡り時期・越冬期の一斉調査、繁殖地ロシアでの標識調査が実施されてきました。ここでは、それらの成果をレビューし、さらなる東アジアのコクガン越冬状況解明のために、一斉調査への参加、標識コクガンの観察記録収集へのご協力を呼びかけたいと思います(一斉調査への参加、観察記録の連絡先は一番下に記載)。   ■ 東アジアで越冬するコクガンの繁殖地 東アジアで越冬するコクガンについては、1986年から1994年の間にアラスカを中心に約35,000羽以上のコクガンに標識が装着され、そのうち7羽が日本に飛来した記録があります(Derksen et al. 1996。図1)。しかし、アラスカで繁殖した個体は大半がカリフォルニアで越冬することが知られており、東アジアに飛来する個体は少数であると考えられています。 一方、1997年にシベリア中部オレニョク川河口で標識された22羽(Syroechkovskiy…


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  • ガンカモ類における風力発電施設の影響と環境アセスメントの集会

    Read in English: 森口紗千子(新潟大学) 「ガンカモ類を例に風力発電施設の影響と環境アセスメントを考える」という自由集会が2016年9月16日に、日本鳥学会の2016年度大会において札幌で開催された。


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  • EAAFP全国ツル類ネットワーク交流会

    Read in English 日本国環境省 辻田香織   2016年5月26日から27日にかけて、EAAFPの渡り性水鳥重要生息地ネットワークに参加するツル類サイトの管理者(自治体及び関係NGO/NPO)を対象として、環境省主催で「全国ツル類ネットワーク交流会」を北海道根室市において開催しました。2014年にはガンカモ類サイトやシギ・チドリ類サイトの管理者を対象とした交流会を開催していますが、ツル類サイトの管理者を対象とした交流会としては初の開催となりました。   交流会の目的は、①ツル類の保全に関する国際・国内の動向を共有し、②サイト管理者間での経験共有・情報交換を促進し、③サイト間の連携強化に関する検討を行うことです。交流会には、国内のツル類の全7サイトのうち6サイトから自治体職員7名と関係NGOの職員6名が参加し、専門家やオブザーバー等も合わせて合計32名が参加しました。


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  • 日本国内におけるガン・カモ類の調査

    Read in English EAAFPガン・カモ類作業部会コーディネーター 牛山克己


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  • クロツラヘラサギ の繁殖地と越冬地の国際交流が開催されました

    Read in English 日本クロツラヘラサギネットワーク代表 高野茂樹 日本クロツラヘラサギネットワークは、鹿島市と共催で、11月8日に、クロツラヘラサギイベントを開催しました。クロツラヘラサギの繁殖地の韓国と、越冬地の鹿島の、渡り鳥の国際交流です。 午前のパートは、鹿島市長と、韓国で保護や啓発活動をしている3人が講演しました。 [caption…


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  • 国内発信ツールとしてのEAAFPニュースレター

    Read in English by EAAFP Secretariat Mr. Yusuke…


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